島津製作所は8月26日、トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS/MS)のハイエンドモデル「GCMS-TQ8050」を発売した。

同製品では、フェムトグラムオーダーの検出ができる超高感度検出器、およびノイズ低減技術を採用しており、環境中に極めて微量に存在する残留性有機汚染物質(POPs)や内分泌かく乱物質(環境ホルモン)、医薬品中の不純物などといった極微量分析が必要な場面において、従来より高い精度と信頼性で定量することが可能。

また、従来の検出器でフェムトグラムオーダーの化合物を検出するには、検出器の増幅率を極端に大きな値に設定する必要があり、検出器の劣化の原因になっていたが、同製品では、少ない負荷での検出器の動作が可能なため、劣化が起こりにくく、従来機比5倍という長期間にわたって超高感度を保持することができるという。

価格は、PCワークステーション込みで2520万円(税別)からとなっている。

トリプル四重極型ガスクロマトグラフ質量分析計「GCMS-TQ8050」