北海道大学(北大)と日立製作所(日立)は6月16日、「日立北大ラボ」を北大内に6月1日に開設したことを発表した。
同ラボは、北海道が直面している少子高齢化や人口減少、地域経済の低迷、地球温暖化などの社会課題解決に向けた共同研究を推進していくことを目的に開設されたもの。北大電子科学研究所との連携により、社会課題を数学モデルに置き換えて最適解を導出することのできる新概念コンピューティング技術を開発していくほか、温暖化によって変動する環境が北海道経済に及ぼす影響を多角的に分析することにより、地域の経済発展を実現する方策について研究を行う。
北大と日立は、これまでにも陽子線がん治療システムの共同開発や、セルフヘルスケアプラットフォーム実現に向けたアプリケーションの開発などに取り組んできた実績がある。両者はこれらの研究テーマをとおして、北海道の社会課題に対しイノベーションを創出するエコシステムの構築を目指していきたいとしている。