東芝は5月31日、リチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載したワイヤレス充電中型電気自動車(EV)バスの実証走行を6月1日より開始すると発表した。
同EVバスは、川崎市と全日本空輸(ANA)の協力により、川崎市殿町と羽田空港内ANAの拠点間約11kmを走行する予定。同社によると、ワイヤレス充電のEVバスが高速道路を走行するのは日本初だという。
同EVバスに搭載されているワイヤレス充電システムは、早稲田大学 理工学術院 紙屋雄史教授研究室と共同で開発されたもの。従来型の電磁誘導方式よりも送受電パッド間が離れた状態で送電することができる磁界共鳴方式に加え、同社独自の充電パッド構成を採用することなどによって、送電パッドと受電パッドが左右20cm、前後10cmまでずれていても充電することが可能となっている。今回の実証走行の片道分の距離を走行するのに必要な電力は、約15分で充電可能だという。