オリックス・レンテックは5月31日、金属3Dプリンタの導入を検討している製造業などのユーザー向けに、独EOS製の金属3Dプリンタ M290を活用した「ベンチマーク造形」および「実機検証」による導入支援サービスを開始すると発表した。
同サービスは、金属3Dプリンタの導入を検討しているユーザーに対して、造形までの過程をレポートし、実機(EOS製 M290)を使用できる環境を提供することで、3Dプリンタによる造形の限界を含めて理解を深めてもらうことを目的としたもの。導入の投資効果がはっきりしない、事前に検証したいというユーザーに向けての提供となる。
「ベンチマークレポートサービス」では、ユーザーから委託された造形について、その造形過程の映像や必要となったサポート材の設計方法などに、同社技術員による考察を加えたレポート(造形品質報告書)を作成し、造形品とともに提供するという。これにより、金属3D プリンタに期待する造形精度や工程技術を検証できるとのことだ。
一方、「実機検証サービス」は、造形データの作成から造形工程、造形品の簡易的な仕上げ加工までの一連作業を、同社技術員のサポートを受けながら体験できるもの。これにより、自社で導入するにあたり、金属素材毎の作業工数や安全性、必要となる技術力などの検証が行えるとしている。
ターゲットは、同社の既存顧客でもある大手製造業全般(主に電気・電機機器、自動車、鉄道、航空宇宙分野)で、造形サービスとのセットで月1~2件の受注を目指し、料金設定は個別での算出とのこと。