4月26日(現地時間)、The Node.js Foundationは公式ブログでNode.jsバージョン6をリリースしたことを明らかにした。主なパフォーマンスの向上や信頼性の向上、セキュリティの向上を実現したバージョン6は、こちらのWebページからダウンロードできる。また、具体的なChangelogはこちらのブログ記事で確認可能。

Node.jsバージョン6を発表したブログ記事

Node.jsはサーバーサイドのJavaScriptとして、ノンブロッキングI/Oとして動作するため、リソース消費の軽減やスケーラブルなネットワークプログラムに向いている。また、GoogleのV8 JavaScriptエンジンで動作するため、パフォーマンス面のメリットも供えている。バージョン4と比べると、V8 JavaScriptエンジン5.0への更新により、約4倍も高速化。互換性向上を目指してJavaScriptの中核仕様を標準化したECMAScript 2015(ES6)の95%に至る機能をサポート。Node.js バージョン4では50%、同バージョン5では56%だったため、大きく向上したと同財団は説明する。

新たなバッファーAPIは、コンストラクターメソッドを使ってバッファインスタンスを作成し、アプリケーションの脆弱性によるリスクを軽減。また、ゼロフィルを行うためのコマンドラインフラグも用意した。開発者は新たなコンストラクターAPIを利用することで、古いモジュールでも安全に使用を継続できる。Math.random()の実装も改善し、安全性を向上させた。

Node.jsバージョン4およびバージョン6は、長期サポート(LTS)でバージョン管理を行っている。2016年4月にローンチしたバージョン6は2016年10月からLTSサポートに入るため、同財団はバージョン4ユーザーに対して同10月からの移行を推奨している。

Node.jsバージョン6は2016年10月からLTSフェーズに入る(Node.jsのGithubより抜粋)

阿久津良和(Cactus)