セブン-イレブン・ジャパンは4月21日、綜合警備保障(ALSOK)、NECと連携し、クラウド型の防犯カメラ・サービスの導入を開始した。現在、同サービスはセブン-イレブンの約500店舗で導入済で、今後は全店に展開していく予定。同社によると、多店舗展開する小売業においてクラウド型の防犯カメラ・サービスを大規模に展開するのは初の取り組みだという。

同サービスは、防犯カメラの映像をクラウド上で収集・管理し遠隔地から閲覧可能とするNECのクラウド映像管理ソフトや映像録画用のネットワーク対応レコーダーを中核に全国に拠点を持つALSOKが防犯カメラのサポート・サービスを24時間365日体制で行う。

セブン-イレブンは、地域に密着した生活インフラとして利用客が安心して商品を購入できるよう、同サービスの導入で災害など不測の事態発生時に映像を用いて店舗の状況を把握し、適切な初期対応や店舗の早期復旧を図るとしている。

主な特徴として、各店舗に防犯カメラ/ネットワーク対応レコーダー/モニタを設置し、従来と同様に店舗内での防犯カメラ映像の録画・閲覧が可能ほか、各店舗に設置した全ての防犯カメラから静止画・動画をクラウド上で収集・管理することなど防犯カメラのIoT化が挙げられる。

これにより、災害など不測の事態発生時に店舗からの連絡に基づき、セブン‐イレブン本部にてクラウド上で店舗映像を閲覧し、適切な初期対応や店舗の早期復旧に必要な状況の把握を実現するという。ネットワーク対応レコーダーには通信データの暗号技術としてNECの高速・軽量暗号技術である「TWINE」を搭載するなどのセキュリティ対策を施しているため、安全かつ安価にサービスの利用を可能としている。

また、店舗オーナーはクラウド上で自店舗の映像を外出先や自宅などからスマートフォンやPCを用いて閲覧ができる。さらに、オーナーごとに異なるID・パスワードを用い、認証を受けた端末のみ利用可能とし、セキュリティを確保。これにより、複数店運営時などにおけるオーナーの業務効率化や店舗への適切な業務指示を実現するという。