GEヘルスケア・ジャパン(GEヘルスケア)は4月13日、血管X線撮影システム「INNOVA」を発売した。

同システムでは、フラットパネル型デジタルディテクタ(FPD)のサイズ別に、循環器向けの「Innova IGS 520 ASSIST」(FPDサイズ:20cm×20cm)、全身領域向けの「Innova IGS 530 ASSIST」(FPDサイズ:30cm×30cm)、頭腹部向けの「Innova IGS 540 ASSIST」(FPDサイズ:40cm×40cm)の3機種がラインアップされている。

これら「Innova IGS ASSIST」シリーズでは、アンギオ(血管造影)装置に特化した同社開発のフラットパネルディテクタを採用。人工知能を駆使した撮影条件設定や画像処理のプロセスすべてが改善され、同線量において従来装置比で約85%の画質改善を実現している。

また同シリーズには、経皮的大動脈弁置換術(TAVI)手術などにおいて、プランニングから術中の3Dガイダンスまで行う「Valve ASSIST」機能や、ステントおよびステントと血管との関係を瞬時に確認し正確なポジショニングをサポートする「StentVesselViz」機能といったアプリケーションが搭載されている。さらに、被写体と検出器間の距離を最適に自動調整する非接触型の静電容量センサ「Innova Sense」(オプション)および照射野をリアルタイム表示するソフトウェア「Dosemap」により、ベッドサイドでの簡単でリアルタイムな被ばく量コントロールが可能となっている。

なお、4月15日~17日にパシフィコ横浜で開催される「2016 国際医用画像総合展(ITEM2016)」にて、同製品による実際の撮影画像やソリューションの事例などが展示される予定。

同社従来装置(左)と「Innova IGS 530 ASSIST」(右)の診断画像ノイズ比較画像