ナカバヤシは13日、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて、人工知能(AI)を活用したスクラップ用ペン「CUTPEN(カットペン)」の開発支援プロジェクトを開始した。製品の発売時期は2016年7月頃(予定)。目標設定金額は50万円(即時支援型)。
「CUTPEN」は、専用ペンで囲んだ箇所を専用アプリで撮影することで、認識・トリミングを行ってデータを管理することが可能になる新聞スクラップ用ペン。同社が展開しているデジタル連動型文具「smareco」を、新聞のスクラップという用途に特化させてたものだ。
また、このペンに対応した専用アプリに、人工知能を活用する。データ化した掲載内容から重要キーワードを抽出し、それに関連したWebサイトを表示する「WEB連携機能」を搭載予定。そのほか、アプリでは新聞紙面のデータ化に特化した色補正や、気になる見出しや単語などをマーキングできる機能、スクラップした複数の記事を1枚のページに整理する機能などの実装を予定している。
ナカバヤシの広報担当者に問い合わせたところ、開発のきっかけは「2012年に発売した『スマレコペン』の用途として、新聞スクラップとして利用される頻度が高いということが分かったため」で、「(『スマレコペン』で新聞スクラップを行った際、)新聞紙特有のグレー色の古紙の影響によって、『データの見返しにくさ』などが見受けられたため、その問題を解消するために社内研究を進め、『CUTPEN』を開発することになりました」と語った。
なお、同プロジェクトの支援コースは4種類で、設定金額は650円、850円・1,000円、6,000円。支援により集まった資金は、より高い完成度を目指すため、専用アプリの画像認識や人工知能の精度向上の開発に当てるという。各コースの内容についてはプロジェクトのWebページを参照してほしい。