富士通セミコンダクター(FSL)は4月7日、小型・低消費電力の用途に適した64KビットFRAM「MB85RC64T」を開発し、サンプルの提供を開始したと発表した。
同製品は、1.8V~3.6Vのワイドレンジの電源で動作し、最大3.4MHzで動作可能なI2CインタフェースのFRAM。動作時の平均電流が、3.4MHz動作時で170μA、1MHz動作時で80μAと小さいことが特長で、同社従来品比で動作消費電力を約80%削減している。
パッケージとしては、業界標準の8ピンSOP(Small Outline Package)に加えて、小型サイズの8ピンSON(Small Outline Non-leaded package)が提供される。SONの実装面積はSOPの約20%、実装体積は同8%に相当する。
同社は、バッテリー駆動のウェアラブル機器や計測機器、スマートメータ、ガス・水道メータ向けメモリへの採用が期待されるとしている。