パナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズは4月5日、光拡散性ポリプロピレン(PP)樹脂成形材料「FULL BRIGHT PP」を開発し、4月より量産開始すると発表した。

同製品は、射出成形に加え、出成形機にて樹脂を試験管状に成形した後、金型を変更し、試験管状成形品が柔らかいうちに空気を吹き込んで膨らませ、ボトル状の成形品を作製するという「射出延伸ブロー成形」に対応。0.5mmの薄肉成型が可能で、従来の光拡散性PP樹脂成形材料では困難とされていた複雑な形状加工が可能となる。

また、従来PP樹脂成形材料の課題であった耐光性を克服するとともに、耐水・耐湿性、耐薬品性、低比重を実現しており、高い意匠性や複雑な加工および耐久性が求められる自動車などの車室照明、屋外看板、店舗照明、水周り照明といったLED照明やデジタルサイネージなどへの利用が想定されている。

なお同製品は、4月6日~4月8日に東京ビックサイトで開催される「高機能素材ワールド2016」に出展される予定。

光拡散性ポリプロピレン樹脂成形材料「FULL BRIGHT PP」