NTTレゾナントは3月31日、「gooラボ」にて日付や時刻の表記ゆれを吸収する「時刻情報正規化」APIを公開した。

日付や時刻を言い表す表現は、同じ日付や時刻であっても「明日の9時」、「4月1日9時」などと多岐にわたる。「時刻情報正規化」APIは、入力された日本語の文字列と同時に送られる時刻情報から、日付や時刻を表す表現を抜き出し、特定の日時を指定する文字列に正規化するもの。

「時刻情報正規化」APIの仕組み

例えば、「明日の9時」という入力が"2016-03-31T08:36:00"の時刻情報と同時に同APIに送られた場合、「明日の部分」を「2016-04-01」、「9時」を「2016-04-01T09:00:00」と自動的に置き換えることができる。時刻については漢数字や和暦表記も認識し、「明後日の二十三時」という入力に対して、"明後日"を"2016-04-02"、"二十三時"を"2016-04-02T23:00"と返すほか、平成28年3月9日に対し、"2016-03-09"とレスポンスするなどの表記ゆれにも対応。

このAPIを利用すると、音声入力のスケジュールアプリや家電を操作するスマホアプリなど、あいまいな日時表現の入力が想定されるサービスにおいても、正確な日時を指定でき、より正確なサービス提供が可能になる。

同技術は、NTT研究所が開発し長年「goo」の検索にて利用してきたもの。APIの公開は、第1弾(2014年12月3日)「形態素解析」「固有表現抽出」「ひらがな化」「語句類似度算出」、第2弾(2015年6月11日)の「商品評判要約機能」、第3弾(2015年12月16日)「キーワード抽出機能」に続き、今回が第4弾となる。