海外では「動画広告よりも好成績」だったと注目を集めていた、Facebook広告の新フォーマット「キャンバス」広告が、日本でも出稿できるようになりました!

昨年6月にカンヌ映画祭で発表され、秋頃からテストが行われていた「キャンバス」広告が、いよいよ日本でも出稿できるようになりました。今回はこの「キャンバス」広告の概要と、日本国内配信第一号となった事例での出稿初動データをご紹介します。

キャンバス」広告とは?その特徴とメリット

モバイルに最適化されたフルスクリーンのインタラクティブなコンテンツ=「キャンバス」を素材として利用できるFacebook広告の新しいフォーマットです。ユーザーが、携帯電話やタブレットなどのモバイル・デバイスで、キャンバスを含む広告をタップすると、Facebookから移動することなく、タップ、パン、スワイプといった操作で、インタラクティブなコンテンツを閲覧することができます。

キャンバス自体は、画像(単一、カルーセル表示)、動画(GIFアニメ、シネマグラフ)、テキスト、リンクを組み合わせて、コンテンツとして作成出来るので、ブランドや商品をカタログ的に紹介したり、ゲームやアプリの世界観や使用法、デモプレイ見せるなどの広告体験を、インタラクティブに提供することが出来ます。

そのため、海外でのテストでは、キャンバス広告をクリックしたユーザーが最後までスクロールする率が高く、平均滞在時間が長くなったという結果が出ています。

参考:Facebookの「キャンバス広告」は、動画広告より効果的!?:約3分の滞在時間を獲得したテスト事例
http://digiday.jp/agencies/instant-articles-brands-facebook-reveals-canvas-ad-product/

海外の出稿事例(モバイル・デバイスでご覧ください)

Burberry

Carnival Cruise Line

T-Mobile

いかがですか?

これまでもニュースフィード上の広告から、Facebook外のウェブサイトへ誘導することはできましたが、リンク先のウェブサイトがモバイルに最適化されていなかったり、読み込みに時間がかかりすぎる場合などには、閲覧を断念されてしまうおそれがありました。

しかしキャンバス広告なら、モバイルのニュースフィードに表示された広告をタップすると、すぐにフルスクリーン画面に切り替わり、様々な商品を閲覧したり、広告主のウェブサイトへ移動して商品を購入することができます。

ユーザーにとっては、広告からいきなり外部サイトに遷移するストレスが少なく、広告主にとっては、カタログ閲覧で興味・関心の度合いをフィルタリングすることができるので、無駄なトラフィックを抑え、より優良なリードを獲得できる可能性が高まります。

キャンバス広告の出稿方法

キャンバス広告は、まずFacebookページの投稿ツールからキャンバスを作成し、完成したキャンバスをパワーエディタで広告素材として設定して出稿します。

画面にしたがって画像や動画ファイルを設定していくだけで簡単に作成することが出来ます。

現在はまだテスト中の機能となりますので、Facebookページの投稿ツールに「キャンバス」のメニューが表示されていない場合は利用できません。(3月1日を目処に順次利用開始となる予定です。)

キャンバスの利用例はこちらでご覧いただけます。
https://canvas.facebook.com

キャンバスについての公式ヘルプページ
https://www.facebook.com/business/help/www/1659484897658040/

日本でも出稿可能になったキャンバス広告を試してみた!

日本でのサービスが開始されてすぐに出稿した、国内初のキャンバス広告を事例としてご紹介します。

(スマートフォンやタブレットなどのモバイル・デバイスからご覧ください)

モニプラ」というWEBサービスの紹介からサービスサイトへリンクするキャンバス広告を先週末に出稿。スタートから3日間の初動データは以下のようになりました。

広告内のリンクは、キャンバス広告の場合はキャンバスの閲覧開始、静止画広告の場合はCTAですので、キャンバス広告が静止画広告よりも、クリックの心理的ハードルが低いことが分かります。また、キャンバスを閲覧したユーザーの約2割が、最終的なリンク先へ遷移していることにもご注目ください。キャンバス広告は、Facebookを利用しているユーザーが、広告からいきなりビジネスサイトへ飛ばされた時に感じる違和感を、コンテンツによって和らげる効果があると考えられます。

「キャンバス」機能を利用すると、カルーセルやシネマグラフ等、これまでのFacebook広告で効果的だったクリエイティブの表現もすべて盛り込むことが出来ます。モバイルに最適化したリッチなコンテンツを、無料で簡単に作成出来るので、わざわざ広告用にLPを用意する必要が無くなるかもしれません。上手く活用して、Facebook広告の効果向上に役立てましょう!

本稿は、ソーシャルメディアマーケティングラボにて掲載された記事を転載したものです。