MMD研究所が1月29日に発表した「2016年1月フリマアプリに関する利用実態調査」の結果によると、30代以下のスマートフォン・ユーザーがフリマ(フリーマーケット)・アプリをダウンロードしたきっかけはテレビCM、口コミ、スマートフォン広告の順に多く、2015年の調査と比べて口コミがスマートフォン広告を上回った。

同調査は、同社とコロプラが提供するスマートフォン向けインターネット・リサーチ・サービスである「スマートアンサー」が共同で、スマートフォンを所有する13歳~39歳の男女を対象として1月15日・16日の両日に実施したもので、有効回答数は1,805人。

事前調査として、スマートフォンを所有する10~60代の男女2万2,003人にフリマ・アプリの利用について尋ねると、「現在利用している」が22.0%、「過去に利用したことがある」が13.7%で、計35.7%に利用経験があった。2015年に実施した調査と比較すると、4.6ポイント増加している。

フリマ・アプリの利用経験(10代~60代のスマートフォン所有者)

フリマ・アプリの利用経験がある13歳~39歳の男女1,805人に対して利用状況を聞いたところ、「出品したことがある」が10.2%、「購入したことがある」が17.8%、「出品・購入の両方したことがある」が32.2%、「閲覧のみ」が39.8%だった。

フリマ・アプリの利用状況

2015年の調査と比較すると「閲覧のみ」が13.9ポイント減少した一方で、「出品・購入の両方したことがある」が9.8ポイント増、「出品したことがある」が2.0ポイント増、「購入したことがある」2.1ポイント増と、売買経験は増加傾向にある。

アプリの利用頻度を見ると、「毎日」という回答者が利用経験者の19.9%あった。職業別では会社員が19.2%、専業主婦が23.7%、学生が18.4%と、専業主婦の閲覧頻度が高い。

さらに、フリマ・アプリでの出品・購入経験がある1,087人を対象として、アプリを利用しようと思ったきっかけを尋ねると、「テレビCMを見て」が37.0%と最多であり、以下「友人・知人からの口コミ」(25.0%)、「スマートフォン広告を見て」(22.5%)の順だった。

フリマ・アプリを利用しようと思ったきっかけ

2015年の調査では「友人・知人からの口コミ」が18.9%、「スマートフォン広告を見て」が26.6%であり、今回の調査で逆転している。

フリマ・アプリの利用経験者1,805人に現在利用しているフリマ・アプリを聞いたところ、「メルカリ」が55.7%と最も多く、以下「Fril」(11.5%)、「ラクマ」(8.8%)の順だった。 最も利用するアプリではメルカリが79.6%で最多だが、2位は「オタマート」で6.1%、3位は「Fril」で5.3%となった。

フリマ各アプリの利用状況

さらに、出品・購入双方の経験がある581人に、フリマ・アプリで売って得たお金またはポイントを使って再びフリマ・アプリ内で買い物したことがあるかを質問すると、「買い物したことがある」という回答者が78.5%に上った。

事前調査でフリマ・アプリを利用していないと回答した1万4,138人と、フリマ・アプリで閲覧のみしているという718人それぞれを対象に、利用(売買)しない理由を聞いたところ、非利用者での最多は「販売や購入の際にトラブルになりそうだから」の34.6%であり、以下「使い方が分からないから」(27.7%)、「送付する手間がかかるから」(25.5%)の順だった。

フリマ・アプリを利用しない、または購入/出品しない理由

閲覧だけのユーザーでの最多は「送付する手間がかかるから」の35.7%であり、以下「販売や購入の際にトラブルになりそうだから」(33.0%)、「個人が相手だから」(25.2%)と続く。 フリマ・アプリの非利用者と閲覧のみのユーザーとでは、利用しない理由がそれぞれ異なっている。