米IBMとソフトバンクロボティクスホールディングス(SBRH)は1月6日(米国現地時間)、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper」向けのWatsonを開発し、世界の企業に提供する計画を発表した。

「Pepper」

日本IBMとソフトバンクテレコムとは、昨年の2月、日本でのIBM Watsonの開発と市場への導入において戦略的に提携することで合意しており、今回の発表は、それをさらに発展させ、IBM Watson搭載のPepperを世界展開していくというもの。

今回の計画は、日本でIBM Watsonを展開するというIBMとソフトバンクの戦略的な協業に基づいており、この1年で両社は、IBM Watsonの日本語対応を推進し、IBM Watsonを活用した新しいアプリケーションを構築する開発者やサードパーティーのパートナーによる日本のエコシステム全般にわたりコグニティブなAPIを提供するテクノロジー基盤をローカライズしてきた。

開発中のIBM Watsonを搭載したPepperは、基幹機能およびIBM Watsonのソフトウェア開発キット(SDK)を備えており、プリパッケージのAPIへアクセスすることを可能にするという。

米IBMとソフトバンクロボティクスホールディングスは、コグニティブ・コンピューティングで応用できる分野を広げるために、Pepperのモビリティや機敏性を進化させ、教室内の教師アシスタントから看護補助まで、IBM Watsonのコグニティブ機能によって補完されたPepper独自の物理的特性を活用して幅広い使用例を研究し、業界の領域全般にわたり新しい方法で人々を支援するとしている。