米ザイリンクス(Xilinx)は12月1日(現地時間)、FPGA向けデザインスイート「Vivado Design Suite」の「HLx Edition」を発表した。
HLx Editionには、HL System Edition、HL Design Edition、および無償版のHL WebPACK Edition があり、すべてのHLx EditionにC/C++ライブラリを含むVivado高位合成(HLS)、Vivado IPインテグレーター(IPI)、LogicCORE IPサブシステムおよびVivado実装ツールスイートが含まれる。また、ザイリンクスおよびそのアライアンスエコシステムは、ビデオおよび画像処理用のOpenCV、先進運転支援システム(ADAS)やデータセンターアプリケーション用の機械学習など、固有の市場に合わせたCライブラリの拡張を引き続き行うとしている。
これにより、ハードウェアエンジニアはAll Programmableプラットフォームを短時間で構築し、簡単にプログラミングできるようになる。さらに、ソフトウェアおよびシステムエンジニア向けに個別にカスタマイズしたSDx開発環境(SDSoC、SDAccel、SDNet)を提供することができる。また、HLxで構築したプラットフォーム上で、SDxファミリを用いてC、C++、OpenCLおよびパケット処理向けのP4言語などを組み合わせて設計することで、ソフトウェア定義での設計が可能となる。
HLx Editionは現在、Vivado Design Suiteの2015.4リリースでアップグレードが可能であり、ザイリンクス7シリーズ、UltraScale、UltraScale+デバイスをサポートしている。最新のリリースは同社公式サイトよりダウンロード可能。