モノのインターネット(IoT:Internet of Things)という言葉があちこちで聞かれるが、IoTとはいったい何か? ソフォスがセキュリティベンダーの観点からブログで解説している。
ざっくりと言えば、IoTとは「日常のモノがネットワークに接続する」ことだ。これにより、それら製品がインターネットに直接接続できるようになる。
どんなモノがつながるのかと言えば、「インターネットの一部として設計されていなかったもの」「インターネットを必要としない機能を持つもの」「日常的によく利用されており、これまでネット接続なしで利用されてきたが、オンラインになると利便性があるかもしれないもの」といった特徴を持つ。
電球がインターネット接続に対応している必要はない。だが、リビングルームの照明を手元のスマートフォンからアプリを使って調節すると、なんとなくかっこ良く見えるはずだ。また、単一のアプリからWi-Fiを経由して遠隔で家電を制御できれば、節約できるし、利便性が上がり、環境にも良いだろう。
このようなことから、今後、洗濯機や冷蔵庫などの家電さえ、IoTデバイスとして世の中に増えてくることが予想される。ほかにも、電力メーターや車なども視野に入ってくる。
では、IoTの長所と短所を見てみよう。
長所
家庭内のデバイスを接続することで、簡単かつ効率よく制御できる。
適切なネットワーキングと接続技術があると想定すれば、デバイスごとに組み込み型の制御装置を用意する必要がない。
電力メーターなどの用途が特定されたデバイスのアップデートが容易になる。
短所
IoTデバイスを提供するベンダーは、ユーザーが製品をインターネットに接続する前に、接続先が本当に安全かどうかを確認してくれない(あるいはできない)
アーリーアダプターは単純にカッコいいという側面に目が行き過ぎており、インターネットに接続するリスクに気がついてない
IoTの"モノ"は、コストを抑えるために作られた、小さなコンピュータに過ぎない。そのため、簡単にシステムが乗っ取られたり、セキュリティ問題に対応しづらかったりと、リスクが高い側面がある