キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)とNECは11月2日、劇場・展示場・商業施設など大規模集客施設において、ネットワークカメラで撮影した映像を活用することで、それぞれの来場者に合わせた最適な情報を提供する「大規模集客施設運用支援ソリューション」を共同で構築することに合意したと発表した。
「大規模集客施設運用支援ソリューション」は、キヤノンのネットワークカメラで撮影した映像と、群衆映像から混雑状況や異変を検知するNECの顔認証技術「群衆行動解析技術」などを組み合わせて実現。ネットワークカメラおよびカメラのパフォーマンスを発揮するノウハウをキヤノンMJが提供し、NECがシステム開発を行うことで、以下のような機能の搭載を目指す。
- 暗い場所や逆光などさまざまな環境でも顔認証に最適な高画質映像を取得
- 事前登録した顔写真との照合による「顔パス」で施設入場、自席までの経路案内
- チケット予約時における性別・年齢などに応じた食事メニューやグッズの推奨・注文受付
- 施設内のトイレ・売店などに並ぶ列の長さ、自席からの距離、施設全体の来場者の流れを分析し、到着時点で最も空いている場所を推奨
- 顔認証を利用した施設内での子供など同伴者の居場所の検知・映像表示
- 映像から車いすの来場者を検知し、自席までのバリアフリーな経路を案内
キヤノンMJとNECの2社は2020年とその先を見据え、今後も製品・サービス・技術を組み合わせたソリューションの提供について共同で検討していくという。