従業員が場所に縛られずに働くようになっており、デバイスとデータも企業ネットワークという安全な場所を離れることが増えている。このような時代、貴重なデータをどのようにして保護すべきか、セキュリティベンダーのソフォスが解説している。
公共の場におけるWi-Fiを利用する場合、暗号化対策が重要だとソフォスは指摘。同社は、よくあるセキュリティ問題に対して暗号化により保護できることを示す動画を公開している。
動画のシナリオは、Aliceという名の従業員が仕事途中にカフェに入り、オープン環境にあるWi-Fiネットワークを利用して、クラウドストレージの「Dropbox」にアクセスし、暗号化されていないファイルにアクセスするというもの。Wi-Fiが悪意あるハッカーにとって格好の脆弱性ポイントであることを知っているのであれば、次に何が起こるかは予想できるだろう。
動画からは、攻撃者が簡単なハッキングツール、不正アクセスポイント、フィッシングWebサイトを利用してAliceのログイン情報を盗む様子がわかる。ログイン情報を盗んだ後、ハッカーはAliceのDropboxアカウントの中に入り、まんまと企業の機密ファイルをダウンロードすることに成功する。
同じようなことが自分、あるいは従業員に起こったらどうなるか? 動画が示すように、Aliceのファイルが暗号化されていれば、ハッカーがDropboxなどのアカウントへのアクセスを獲得しても関係ない。ファイルは安全だ。
このように、ファイルの暗号化は重要な安全対策となりうることがわかる。