今年7月、Windowsの最新バージョン「Windows 10」のリリースが始まったこともあり、Windowsのインストール作業を行っている人も多いだろう。ただ、再インストールなどを行う際、プロダクトキーがわからなくて困っている人もいるのではないだろうか。
通常、パッケージを買った場合、箱にプロダクトキーが記載されたシールが同梱されているのだが、紛失してしまうこともあるだろう。実のところ、すでにサポートが終了しているWindows XPまでは、レジストリにプロダクトキーが格納されていた。だが、Windows Vista以降、レジストリでプロダクトキーの情報を保持しなくなってしまった。そこで、ツールを使ってWindowsのプロダクトキーを調べる方法を紹介しよう。
ProductKey
「ProduKey」はWindowsをはじめとする、マイクロソフトのソフトウェアのプロダクトキーを表示してくれる。まずは、インストール方法から見ていこう。
公式サイトからインストールプログラムをダウンロードして解凍し、ProductKey.exeというファイルを実行すると、インストールプログラムが起動する。ウィザードに従って作業を進めればよい。インストールによって作成された「produkey」というフォルダの下にファイルがコピーされる。そこから、ProductKey.exeというファイルを実行すると、プログラムが起動する。
特に操作を行わなくても、自動でサポートしているソフトウェアのプロダクトキーを探し出して表示してくれる。各ソフトについて、「プロダクト名」「プロダクトID」「プロダクトキー」「インストールされたフォルダ」「サービスパック」「コンピュータ名」「変更日」が表示される。
デフォルトの表示は英語だが、各言語のiniファイルが用意されているので、それを利用すれば日本語の表示に切り替えられる。
表示されたプロダクトキーは、テキスト、HTML、XML、CSVなどの型式のファイルに保存することができる。
ProduKeyでプロダクトキーを確認できるソフトウェアは以下のとおりだ。なお、Windows 7とWindows 8のボリュームライセンスのプロダクトキーには対応していないようだ。
- Windows 98
- Windows ME
- Windows 2000
- Windows NT
- Windows XP
- Windows Vista
- Windows Server 2003
- Windows 7
- Windows 8
- Microsoft Office 2000
- Microsoft Office 2003
- Microsoft Office 2007
- Microsoft Office 2010
- Microsoft SQL Server 2000
- Microsoft SQL Server 2005
- Microsoft Exchange Server 2000
- Microsoft Exchange Server 2003
- Visual Studio
Magical Jelly Bean Keyfinder
Magical Jelly Bean Keyfinderも、ProductKeyと同様に、インストールしているWindowsやMicrosoft Officeのプロダクトキーを表示してくれる。無償版と有償版(Recover Keys)があるが、無償版でプロダクトキーを調べることができる。
Keyfinderは約300のソフトウェアに対応しているようだが、マイクロソフト製品としては、以下のソフトウェアに対応している。
- Windows 95
- Windows 98
- Windows ME
- Windows XP
- Windows Vista
- Windows 7
- Windows 8
- Windows Server 2003
- Windows Server 2008
- Microsoft Office 2003
- Microsoft Office 2007
exe形式のインストールプログラムは、Magical Jelly Beanのサイトでダウンロード可能。実行すると、インストールウィザードが起動するので、指示に従って進めていく。途中、チューンアップソフト「AVG PC」のインストールを進める画面が出てくるので、不要な場合は「I do not accept」を選択しよう。
インストールが終了すると、自動的に対応しているソフトウェアの情報を取得して、プロダクトID、プロダクトキー、コンピュータ名などが表示される。テキストまたはCSVファイルとして保存することができる。