廃棄物中間処理業者のナカダイは、プラスおよび教育環境研究所の特別協賛により、"廃棄物を言い訳にしないデザイン"をテーマにした100作品を展示する「第5回 産廃サミット」を開催すると発表した。会期は9月4日~9月12日 12:00~20:00(初日および最終日は最終入場15:00まで)。会場は東京都・赤坂見附のプラス ショールーム「+PLUS(プラス・プラス)」。入場無料。

昨年の「プラスアワード」作品電子部品のリールを使用したランプシェード

同イベントは、"廃棄物"という素材のさまざまな使い方を創造するもの。"廃棄物を言い訳にしないデザイン"をテーマに、全国の廃棄物を対象に制作された作品をプロ・アマを問わず募集。デザイナー、建築家、アーティスト、学生、子どもたちなど80組のクリエイターが、自動車のシートベルトやLANケーブル、端材、強化ガラス、MDの中身などの身近な作品素材(マテリアル)で制作されたプロダクト、アート作品、アクセサリーなど約100作品が展示。これらの作品の中から、使用された廃棄物の持つ魅力を引き出し、変化率が高いと認められた作品および活動に対し、ナカダイから「廃棄物を言い訳にしないデザイン賞」が贈られるほか、同イベントで展示される作品の中から特に優れた作品に「プラスアワード」が授与されるということだ。

また、ナカダイマテリアル 約100種類やマテリアルリサイクル加工品、プラスとナカダイで運用する中古オフィス家具リユース市場"MRS"の案内とナカダイのリサイクルシステム紹介コーナー(パネル)が展示される予定となっている。

アルミサッシのねじ穴を打ち抜いた後の残材などを使った時計オブジェ

コーヒーの麻袋を使ったカップホルダー

なお、会期中は廃棄物から生まれた多彩なマテリアルに触れながら、日本のモノの流れについて考え、環境教育について学び合うワークショップが、以下のとおり3回にわたって開催される。

9月5日 13:00~15:00に開催されるのは、マテリアルを教育のツールとして使用したい幼稚園・保育園の保育者を対象としたワークショップ『まちの保育園には「マテリアル」がどのように生きているか』。講師はチームまちの保育園が務める。参加費は1,000円で、申し込みは同ワークショップの申し込みページより。定員20名。

9月6日 13:00~16:00には、小学校から高校までの教員など学校関係者などを対象とした『マテリアルを生かした「学びの場」作りワークショップ』が開催される。講師は丸の内朝大学:ワクワクが務め、参加費は1,620円。申し込みは同ワークショップの申し込みページより。定員20名。

9月12日 13:00~15:00には、マテリアルを教育のツールとして使用したい小学校・中学校教育者など対象とした『廃棄物から学ぶモノの流れとマテリアルの魅力』を開催。講師はナカダイが務める。参加費は1,080円で、申し込みは同ワークショップの申し込みページより。定員20名。ちなみにこれらのワークショップは「幼稚園・保育園の保育者」あるいは「教育者・学校関係者」が対象となっているが、子どものいる一般父兄などの参加も歓迎ということだ。