東京都・汐留のパナソニック汐留ミュージアムは、デュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のガラスコレクションを展示する「アール・ヌーヴォーのガラス展」を開催している。会期は9月6日まで(水曜・8月10日~14日休館)。開館時間は10:00~18:00。入館料は一般1,000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。
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《象の頭の飾付花器》1883-1885年頃 デザインおよび制作:不詳 販売:パニエ兄弟商会エスカリエ・ド・クリスタル、パリ デュッセルドルフ美術館蔵 (c)Museum Kunstpalast, Düsseldorf, Foto:Studio Fuis-ARTOTHEK |
《台付蓋付花器》1885-1889年頃 デザイン:ウジェーヌ・ルソー、パリ 制作:アペール兄弟、クリシィ 台と蓋:パニエ兄弟商会エスカリエ・ド・クリスタル、パリ デュッセルドルフ美術館蔵 (c)Museum Kunstpalast, Düsseldorf, Foto:Studio Fuis-ARTOTHEK |
《筒型花器》1895年頃 エミール・ガレ、ナンシー 制作:ブルグン、シュヴェーラー商会、マイゼンタール デュッセルドルフ美術館蔵 (c)Museum Kunstpalast, Düsseldorf, Foto:Studio Fuis-ARTOTHEK |
同展は、アール・ヌーヴォーのガラス芸術誕生の背景とともに、デュッセルドルフ美術館に寄贈されたゲルダ・ケプフ夫人のガラスコレクションの中から約140点の作品が展示されるもの。実業家ケプフ夫人は、旺盛な好奇心によってガラスという素材の特質や技法を学び、優れた審美眼と洞察力でアール・ヌーヴォーの本質を体現する第一級のコレクションを築き上げた。アール・ヌーヴォーの源泉として重要な役割を果たしたジャポニスムやシノワズリを色濃く反映したパリのガラス工芸家たちの作品群や、同様に東洋美術に傾倒しながら、やがてそれらを深く吸収し独自の制作にも挑んだデザイナーや職人たち。ケプフ・コレクションは、一般的によく知られているガレやドーム兄弟の作品だけでなく、アール・ヌーヴォーの二大拠点となったパリとアルザス=ロレーヌ地方を舞台に繰り広げられた「新しい芸術=アール・ヌーヴォー」の成果を余すところなく示すものと言えるという。また、同展はデュッセルドルフ美術館のガラス部門の責任者デド・フォン・ケルセンブロック=クロジックが監修するなど、同美術館の全面協力により開催されるということだ。
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《花器(クリスマスローズ)》1900-1902年頃 ドーム兄弟、ナンシー アンリ・ベルジェ(ナンシー)のデザインに基づく デュッセルドルフ美術館蔵 (c)Museum Kunstpalast, Düsseldorf, Foto:Studio Fuis-ARTOTHEK |
《花器(ブドウとカタツムリ)》1904年 ドーム兄弟、ナンシー アンリ・ベルジェ(ナンシー)のデザインに基づく デュッセルドルフ美術館蔵 (c)Museum Kunstpalast, Düsseldorf, Foto:Walter Klein |
《銀飾金具付花器(オダマキ)》1898-1900年頃 ドーム兄弟、ナンシー デュッセルドルフ美術館蔵 (c)Museum Kunstpalast, Düsseldorf, Foto:Studio Fuis-ARTOTHEK |