トヨタ自動車(トヨタ)は7月9日、同日より新型シエンタの販売を開始すると発表した。
新型シエンタは「Active & Fun」をキーワードに、「ユニバーサルでクールなトヨタ最小ミニバン」を目指して開発された。
エクステリアでは、後席にいくほど高くなる乗員配置に沿ったサイドシルエットやベルトラインにより、キャビン全体を前傾にみせることで、勢いを感じさせるサイドビューとした。フロントビューはヘッドランプからフォグランプ・グリルへと一筆書きのようなバンパーガーニッシュを採用し、リヤビューは後方にしぼったキャビンと、コーナーを張り出たせたアンダーボディを対比させ安定感のあるスタンスを表現するなど、従来の「四角いハコ型」というミニバンの固定概念を打ち破るようなスポーティーさを目指したデザインとなっている。ボディカラーは新開発のエアーイエローを含む全8色が設定された。
インテリアは、運転しやすく心地よく使えるよう機能性と操縦性が重視されている。インストルメントパネルはシンプルで広がりを感じさせるアッパー部と、スイッチなどの操作系を腕の動きの沿って配置したロア部により、高い質感と使いやすさを追求した。また、オレンジのアクセントカラーとサテンメッキ加飾、ピアノブラック加飾を組み合わせて上質さを表現している。インテリアカラーは、「自分の部屋に居るような居心地の良さ」を追求し、3つの異なるテイストのカラーが用意された。
室内空間においては、ハイブリッドバッテリーをセカンドシートの足下の下、薄型燃料タンクをセカンドシート下に搭載する事で、低床フラットフロアを実現。スライドドアの乗り込み高さを2WD車で従来より55mm低い330mm、ドアの実開口幅も55mm拡大した665mmとしたことなどにより、コンパクトなボディながら広々とした室内空間と優れた乗降性を実現した。
ハイブリッド車ではミニバンでトップレベルとなる27.2km/l、ガソリン車では1.5lの新エンジンを搭載したことで20.6km/lの燃費性能を達成したほか、アイドリングストップ機能を標準装備した。なお、価格は168万9709円~232万9855円となっている。
都内で行われた報道発表会には新型シエンタのテレビCMに出演しているフリーアナウンサーの滝川クリステル氏とスペイン・レアルマドリードに所属するハメス・ロドリゲス選手が登場。滝川氏は「(これまでのシエンタから)全然違うイメージに変わっていてかっこいい。中も外もデザインにこだわっている。」と新型シエンタの魅力をアピール。一方、家庭を大事にすることでも知られるハメス・ロドリゲス選手は「いろんなシーンで楽しんでもらえる車で、家族や恋人とどこへ行くにもピッタリだ。中が広々としていて家族が喜ぶと思う」と、同選手らしくコメントした。