日経BPコンサルティングは6月29日、3万人以上のネットユーザーが国内500サイトを評価する「Webブランド調査2015 - 春夏」の結果をまとめ、調査報告書を発行・発売した。調査期間は、2015年4月8日~20日で、有効回答数は3万5,820サンプルとなる。
同調査は、企業や団体が運営する日本の主要500サイトについて、「アクセス頻度」や「ユーザビリティ」「コンバージョン」「ロイヤルティ」「態度変容」「波及効果」の計6要素をインターネットユーザーが評価するもの。半年ごとに実施し、回答者は毎回3万人以上にのぼる。
今回の調査によると、インターネット専業企業を除く一般企業443サイトの「Webブランド指数」トップ3には、総合飲料メーカーが揃った。1位が「サントリー」次いで「アサヒビール」「キリン」となる。
サントリーは、3年前の「Webブランド調査2012 - 春夏」以来、7回連続で首位をキープ。今回は、会員ページやキャンペーン利用が増え「コンバージョン」が上昇したほか、サイト内容のクチコミも増加し、「波及効果」も伸びた。
日経BPコンサルティングによると、サントリーは3月~4月にかけ、Webサイト上で新製品「南アルプスの天然水&ヨーグリーナ」を15万人にプレゼントするキャンペーンを実施し、製品の話題性も相まって、行動を誘発したようだと分析する。
また、第2位のアサヒビールは今回、トップページを大幅にリニューアル。会員サイト「アサヒパーク」やキャンペーン情報、お酒を楽しむコンテンツ、ソフトドリンクはじめ関連会社の製品カテゴリーなどを、製品や食卓の写真で紹介した。この結果、製品への関心や購入意向、企業への好感が上昇。サイトの使いやすさを示す「サイト・ユーザビリティ」や「態度変容」の評価が高まった。
なお、調査対象500サイトにおけて総合ランキング第1位を獲得したサイトは「Yahoo! JAPAN」。同サイトは今回、「サイト・ユーザビリティ」と「波及効果」でスコアが上昇したほか、特に「店舗などで製品・サービスを購入」との回答が増えている。第2位の「楽天市場」は、同項目の回答が減り、「Yahoo! JAPAN」にトップの座を譲るかたちとなった。