Texas Instruments(TI)は6月22日、ARM Cortex-A9コアを搭載しながら、量産数量時の参考価格7ドルを実現したSitaraプロセッサ「AM4376」を発表した。
同製品は、300MHz/800MHz/1000MHzのクロック周波数ならびに0~+90℃の商業用、-40~+90℃の産業用、-40℃~+105℃の温度拡張用の各種グレード品が提供され、同じくCortex-A9プロセッサコアを搭載し、クロック周波数が800MHz/1000MHzの「AM4377」、「AM4378」、「AM4379」とピン互換性とソフトウェア互換性を提供するほか、ユーザー・インタフェース向け3Dグラフィクス・アクセラレーションのオプションも提供される。
また、ARMプロセッサのタスク処理負荷を軽減するプログラマブル・リアルタイム・ユニット(PRU)および産業用通信サブシステム(PRU-ICSS)を統合しているため、従来、制御システム内でFPGAが実行してきた時間制約のあるリアルタイム演算処理が可能となりFPGAを不要にできるほか、PRUにより産業用オートメーション向けの各種通信プロトコルや、モーターの位置フィードバック制御を実現できるため、モーター、アクチュエータやセンサなどのリアルタイム制御を必要とする各種アプリケーションを構築することを可能とする。
すでに同社の販売特約店にて注文を受け付けており、汎用の評価キット(EVM)や産業機器向け開発キットなども入手可能だという。