モバイルアプリ向けのアナリティクスツール「Repro(リプロ)」を提供しているReproは4月22日、DGインキュベーション(DGI)、ブレインパッド、SHIFTに対して、総額1億円の第三者割当増資を実施したと発表した。

iOSアプリ向けの「Repro」正式版を提供開始するとともに、海外展開に向けたマーケティング活動を開始する。

「Repro」は、従来からある、ファネルやリテンション分析等のアナリティクス機能に加え、実際のユーザのアプリ内での行動をリアルタイムに動画で分析し、データを提供。アプリ提供者は、本製品利用により、従来のアナリティクスツールでは分からなかった実際のユーザ行動に基づき、アプリの課題発見や改善方法の検討が行えるようになる。

製品が収集するのはタップ情報や画面遷移情報等、アプリ改善に必要な操作情報であり、ユーザが許可しない通信情報や個人情報は取得しない。

同製品は、2014年7月にiOS向けベータ版を提供開始して以来、様々なジャンルにおける数百のアプリで利用されてきており、2015年に取得されたユーザ行動の動画数は既に2014年の4倍を超えている。また、提供開始の正式版は、アナリティクスや動画によるユーザ行動観察のための機能追加を随時行い、海外展開を視野に入れ英語対応。Androidアプリ向けにもベータ版を提供開始する。

同社は今後、ブレインパッドのビッグデータ関連サービスやSHIFTのアプリテストサービスとの連携によるアプリ成長支援機能の拡充を図り、2016年からは米国を中心に海外における本格的なビジネス展開を予定しており、DGグループの海外展開ノウハウを活用しながら海外市場におけるマーケティング活動を進めていく。