日本IBMは4月9日、洋服のコーディネート提案サービス「PRIMODE(プリモード)」を提供する空色が、購買行動などのビッグデータ解析による適切なコーディネートを提案する機械学習システムの開発に着手すると発表した。同社のスタートアップ企業支援プログラム「SoftLayerカタリストプログラム」を活用している。

「PRIMODE」サイト

空色は2013年に設立。チャット機能を活用した洋服のコーディネート提案サービス「PRIMODE」や、全国350校以上の専門学校・大学で配布するフリーペーパー「Stylee Times」の出版事業を中核とするスタートアップ企業だ。

日本IBMは、国内における新たな事業の創造を目的に創意工夫するベンチャー企業を支援するため、スタートアップ企業支援を推進するインキュベーション・プログラム「IBM BlueHub」を提供する。その一方で、次世代のテクノロジーを活用して、スタートアップ企業がグローバル市場に羽ばたくためのサポート・プログラム「SoftLayerカタリストプログラム」も同時に行っている。こちらのプログラムでは、起業支援として、SoftLayerのクラウドを一定期間無償で提供する。

空色は「SoftLayerカタリストプログラム」の取り組みの中で、日本IBMと連携しながら、ユーザーとスタイリストのチャットなどの購買行動とデータを解析。将来的には基本的なスタイリング提案を可能にするパーソナルコーディネート人工知能システムの開発に向けて、IBM Analyticsプラットフォームなどのビッグデータ分析基盤の活用を予定している。また、スタイリストをはじめとするクリエーターがウェブ上でアイディアや感性を生かせるシステム開発にも取り組んでいく。