LINEは2月13日、LINEユーザーなら誰でも取得できる公開型アカウント「LINE@」の提供を開始したと発表した。
LINEはこれまで、家族や友人などとのクローズなコミュニケーションでの利用がメインで、不特定のユーザーに発言を公開できるのは法人や著名人向けの「公式アカウント」のみに限られていた。
LINE@は、法人や著名人以外でも小売店であればこれまでもアカウントを作成できたが、今回のオープン化によって法人・個人を問わず、誰でも利用できるようになった。
利用用途は幅広く、店舗・施設・ブランド・メディア・EC事業などの情報発信など企業がビジネスで使うだけでなく、フリーランスのデザイナー・アーティスト・読者モデルなどにおけるファンとのコミュニケーションなどが想定されている。
また、1つのアカウントには複数人の管理者を設けることが可能で、管理者より招待を受けたユーザーはLINE@アプリにログインすることで、アカウントの管理が可能となる。
利用するには、iPhone/Android用の無料アプリ「LINE@」を使い、Iアカウントを取得すれば、申込時にIDが自動的に割り振られる。任意のアルファベットを組み合わせられる有料サービス「プレミアムID(初年度2592円)」を選択することもできる。
取得当初は、アカウントの種類が「一般アカウント」として区分される。一部の業種・業態においては、公式サイトにおいて申請することで「認証済みアカウント」の取得も可能だ。
PCではアカウントを作成できないが、ブラウザで管理画面ページを開き、スマートフォン版のLine@と同様の機能が利用できる。
加えて、PRページやリサーチページを管理できたり、統計データのCSV形式でのダウンロードなどの独自機能も搭載している。
LINE@で利用できる主な機能は以下の通り。
メッセージ
友だち登録しているユーザーに対して一斉同報でメッセージを配信できる機能。また、通常のLINEアプリと異なり、送信予約機能を搭載しているため、イベントやキャンペーンに合わせて事前にセットしておくことが可能。
1:1トーク
友だち登録しているユーザーと個別にメッセージをやり取りできる機能。必要がなければ、機能をオフに設定することで、個別の問い合わせを受信しないこともできる。
タイムライン/ホーム投稿
LINEのタイムライン/ホームにメッセージを投稿する機能。投稿した内容は友だち登録しているLINEユーザーのタイムラインに表示される。また、メッセージ送信時、タイムラインに同時投稿することも可能となる。
アカウントページ
LINEアプリ内に専用のホームページを作る機能。イベントの告知、新着情報などを公開するときに使う。
統計情報の閲覧
友だちの追加数の増減、ブロック数、タイムラインへの反応などを確認できる。
サービスは原則無料だが月額5400円の有料プランを用意する。有料プランでは、メッセージ配信数が月5万通まで利用できる(無料版は月1000通まで)ほか、リンク付き画像メッセージの配信も可能となる。