「シュヴァンクマイエル映画祭2015」フライヤー

東京都・渋谷のシアター・イメージフォーラムにて、「シュヴァンクマイエル映画祭2015」が開催される。開催期間は2月21日~3月13日まで、入場料は前売1回券1,300円、前売3回券3,000円(複数名での使用は不可)、当日一般1,500円、大学・専門学校生・シニア1,200円、高校生・会員1,100円。

同映画祭は、動かぬものに命を吹き込み、世界が絶賛する驚異的なアニメーションの数々を手がける、チェコが生んだシュルレアリスト&映像作家 ヤン・シュヴァンクマイエルの特集上映。3週間にわたって、22作品が上映される。

長篇デビュー作であり国内外に根強いファンを持つ『アリス』、妻であるエヴァの絵本をモチーフにし、ベルリン国際映画祭でアンジェイ・ワイダ賞などを受賞した『オテサーネク』、シュルレアリストとしての側面が炸裂するコラージュを駆使した傑作『サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-』という代表的な長篇3作に加え、カンヌ、ヴェネツィア、ベルリン、アヌシーなどで軒並み高い評価を受けている短篇作品を合わせた全6プログラムが用意されている。

『オテサーネク』(2000年、132分) 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル (c)Athanor

『サヴァイヴィング ライフ -夢は第二の人生-』(2010年、108分) 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル (c)Athanor R-18

『ジャバウォッキー』(1971年、14分) 監督:ヤン・シュヴァンクマイエル (c)Athanor

短編プログラムの中には、映像デビュー作である『シュヴァルツェヴァルト氏とエドガル氏の最後のトリック』(1964年)や、シュヴァンクマイエルが人形・美術を担当した舞台作品「魔法のサーカス」から、彼が人形演出をした場面の特別上映などが含まれている。

さらに、2月21日 11:00からの『アリス』上映後に、美術家でドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤と、チェコ文化を日本に紹介し、来日時には通訳を務めるなどシュヴァンクマイエル監督と親交があるペトル・ホリー(CHEKOGURA)によるトークイベントを開催する。

なお、同映画祭は3月16日~4月3日に大阪(シネ・ヌーヴォ)、4月11日~24日に京都(京都みなみ会館)、4月25日から神戸(神戸アートビレッジセンター)でも開催され、その後、名古屋(名古屋シネマテーク)、札幌(シアターキノ)でも5~6月にかけて順次、上映予定だ。