批判されることは楽しいものではない。だが、他人の目なくしては成長や改善を図ることは難しく、あなたへのフィードバックは、激励もあれば批判を受けることは覚悟した方がいいだろう。

では、批判をどうやって受けとめ、改善に繋げていくのか。The Next Webが「バカもの! どうすればいいの? 批判に対応する心理(原題:You suck! Now what? The psychology of handling criticism)」という記事でアドバイスしている。

「批判されたくない」とか「批判されると落ち込む」という気持ちは、多くの人に共通した感情だ。批判されると自信がなくなったり、生産性が落ちることは調査でも実証されているとのこと。

だからこそ、「批判が苦手」という人は「自分だけではない」と安心して次に進んでみよう。つまり、「批判にどう対応するのか」が重要なのだ。記事によると、批判を受けた時に人はどう感じるのかについて、次の4つに大別できるという。

自分の心の中にしまい込む

一見すると批判を受け入れているようで、心の中ではコテンパンにやられているというタイプ。

この場合は自分に自信がなくなって、自分に厳しく自己否定気味になる。

自分を納得させる

1つ目と同じく、批判されると自分自身が否定されたように受けとめるのがこのグループだ。

だが、1のように心の中で自己を非難するのではなく、非難の矛先を他人に向ける。

場合によっては口で攻撃することもあり、批判した人に対して議論を持ちかけることもある。

こうすることで、その批判は正当ではないと自分自身に言い聞かせるのだ。

防御する

外部からの攻撃に対して身を守るのは自然の反応だ。批判も"外部からの攻撃"といえる。

このタイプの人は、穏やかだが防御的な反応を示す。

かといって、批判が原因で眠れないといった反応を示すことはなく、議論することもない。

何か勘違いされたのだろうと思い、そのままスルーしておくタイプだろう。

フィードバックを求める

批判に対してフィードバックを求める人もいる。

批判を受けて自信をなくしてはいるものの、自己否定はせず、批判の矛先を他人に向けているわけでもない。

批判した人がどう思ったのか、どうすべきだったのかを知ろうと、積極的に質問するのがこのグループだ。

4つのタイプで自分に当てはまったものはあっただろうか? では、肝心の対策を見てみよう。いずれに当てはまらなかったとしても、参考になるはずだ。

批判と自分自身とを分けて考える

多くの人は、他人が思っているよりも批判を個人的に、つまり、自分自身の人格が批判されたと考えるようだ。

"自分自身"と"批判"は分けて考えよう。ある人の批判があなた自身を決定するものではない。

多くの場合は「あなた」ではなく、「あなたがやった(やらなかった)仕事などの行為」に対して批判しているはずだ。

つまり、批判を「自分の行為に対するフィードバック」と考えると良いのだ。

質問する

批判した人に質問することは重要だ。相手はこれにより自分の批判が伝わったと思うだろうし、あなたはそう思われた理由を学べる良い機会になる。

「次に同じ状況だったら、私はどうしたら良いと思いますか?」などと意見を聞いてみるのも一つの手だ。

間違いは悪いことではない

間違えることは決して悪いことではない。

ビジネスでは失敗が許されないことがほとんどだが、完璧な人間はいないのも事実。

間違いと批判に"くよくよ"するよりも、学びの機会としたい。