インテリジェンスが運営する転職サービス「DODA」は12月１日、「DODA 平均年収データ 2014」を発表した。同データは、「DODA転職支援サービス」に2013年9月～2014年8月の1年間に登録した正社員として就業するビジネスパーソン約16万人(22～59歳)、100職種の年収データを集計したもの。

正社員の平均年収は、前回は4年ぶりに平均年収が増加したが、今回は再びマイナスに転じ、442万円となった。今年は、企業の業績回復やベア実施により賃金アップが期待されていたが、前回調査を上回った年代はなく、平均年収も4万円のマイナスになったという。

平均年収の推移　資料:DODA

平均年収が最も多かった業務は、前回と変わらず、第1位「投資銀行業務」(935万円)、第2位「運用(ファンドマネジャー／ディーラー／アナリスト)」(709万円)だった。第3位には昨年4位だった「MR」(703万円)がランクアップした。

前年比で最も年収が増加したのは「研究開発(IT／通信)」(580万円、＋48万円)となった。クラウドやビックデータなど新規サービスのニーズが高く、コアとなるテクノロジーを研究・開発する人材の給与が上昇していることが影響したという。

加えて、求人倍率の上昇が続く、「医薬品メーカー」(40万円増)などのメディカル業界、人手不足が続く、「ハウスメーカー」(33万円増)や、「ディベロッパー」(30万円増)などの建築・不動産業界でも大幅アップとなったとのこと。

なお、今回は35歳以上における年収の減少傾向が顕著で、30代の平均年収は3年連続458万円となったが、35歳を境に、30～34歳までは2年連続前年比プラス、36～39歳では2年連続マイナスとなったという。さらに40代、50代では減少トレンドが続いている。

職種別平均年収ランキング(上位10職種)

順位 職種 平均年収(万円)
1 投資銀行業務 935
2 運用(ファンフォマネジャー/ディーラー/アナリスト) 709
3 MR 703
4 経営企画/事業企画 680
5 セールスエンジニア/FAE 640
6 ITコンサルタント 633
7 プロジェクトマネジャー 619
8 プロセスエンジニア 606
9 コンサルタント 602
9 先行開発/製品企画 602