日産自動車は10月16日、電気自動車「日産リーフ」と電力供給システム「LEAF to Home」を活用したエネルギーマネジメントの実証実験を10月より開始したと発表した。
同実証実験は、エナリスのインセンティブ型ディマンドリスポンス実証実験に、日産が参加するもの。LEAF to Homeは、専用のEVパワーステーションを設置することで、リーフを家庭の電源として使うことができるシステムで、昼間に使用する電力(12kWh)を平日毎日(月間21日間)リーフから宮殿すると、1ヵ月で約4,000円節約できるという。
ディマンドリスポンスとは、エネルギーの供給状況に応じて、需要側の消費パターンを変化させることで、より効率的な電力システムを構築するための方策で、具体的には、電力会社の依頼に基づき、アグリゲーターが需要家に節電要請を行い、その対価としてインセンティブを支払う仕組み。
実験では、V2H(Vehicle to Home)を活用したピークカットの有用性、インセンティブ(報酬)による経済性の効果・検証・分析を行う。例えば、営業中に点灯している店舗ショールーム等の照明にV2Hを接続し、節電要請があった時にV2Hから照明に電力を供給することで、系統電力の負荷を低減し、その対価としてインセンティブを受け取る。
今回の実証期間(2014年10月~2015年1月)においては、平日8時から20時の間の3時間、月2~3回の節電要請を受ける予定。