Texas Instruments(TI)は10月8日、FRAMやLCDコントローラを搭載した低消費電力マイコン「MSP430FR4x/FR2x」ファミリとFRAMの利点を小さいメモリ容量で提供し、迅速な試作に役立つ、低価格のローンチパッド「MSP-EXP430FR4133」を発表した。

「MSP430FR4x/FR2x」ファミリは、16KBのFRAMを搭載し、コードの互換性を提供する同社のFRAM製品ラインアップを拡張したもので、16KB~128KBのスケーラブルなメモリ容量オプションを提供する。さらに、最大60本のGPIOピンが、設計の簡略化、システムの複雑さの緩和、基板実装面積の縮小を実現する。そして、126µA/MHz(代表値)の消費電流とLCDに通電したままで1µA未満のスタンバイ時電流を提供する。この他、2本のタイマ、10ビットA/Dコンバータ(ADC)、RTCカウンタ、SPIやI2Cの各通信インタフェースを統合しており、システムコストの削減、および製品サイズの縮小が図れる。

また、「MSP430FR4133」を搭載したローンチパッド「MSP-EXP430FR4133」では、FRAMやEnergyTraceテクノロジー、LCDコントローラの迅速かつ簡単な評価が可能となっている。

なお、「MSP430FR4x/FR2x」はパッケージが48ピン~64ピン、LQFPもしくはTSSOPから選択できる。価格は1000個受注時で1.65ドルの予定。現在、サンプル供給中で、量産出荷は11月より開始される。また、「MSP-EXP430FR4133」は13.99ドルで販売されている。

ローンチパッド「MSP-EXP430FR4133」