NECは10月3日、NTT東日本と和郷園と共同で、農場監視システムの実現に向けた農業ICTソリューションの実証実験を開始すると発表した。
実証実験は、農場の環境情報をスマートフォンやタブレット端末などで簡単に確認できるようにする農業ICTソリューションの事業化を目指すもの。露地栽培の農場に設置したセンサーから温度・湿度・照度のデータを収集し、ネット経由でクラウドに蓄積したデータの検証や利用方法の検討をする。
NECは農業クラウドサービス「CONNEXIVE」および「アグリネット」を提供し、センサーから収集する温度・湿度・照度のデータをモバイル端末で見られるようにした。NTT東日本は光ブロードバンド回線およびセンサーネットワーク、和郷園は農業の実践・検証のノウハウや農地をそれぞれ提供する。
センサーネットワークの通信距離は最大で数kmクラスとし、農場管理事務所から遠く離れた農場や飛び地となっている農場からでも、環境データを収集することを可能としている。
また、センサーをソーラー発電で動作させることで、電源の確保・電池交換が不要となり、低コストを実現できるという。