京王電鉄は、京王線府中駅に「駅舎補助電源装置」を導入すると発表した。回生ブレーキを装備した車両がブレーキをかけた際に発生する回生電力を利用するもので、2015年3月の運用開始を予定している。

今回の装置導入は環境省と国土交通省の連携事業である「エコレールラインプロジェクト」の補助を受けたもの。回生ブレーキによって発生する改正電力は直流で、現行は近くを走行する電車が利用しているが、同装置導入により交流に変換して駅の照明や空調、エスカレーターなどの設備への供給が可能になる。

電車がブレーキをかけた際にモーターを発電機として発生した電力を架線に戻し、他の電車が利用

発生した電力を交流に変換し、駅設備で利用

同社ではこれにより年間240,000kWh(一般家庭の65~70件分)の省エネ効果を見込んでいる。また、京王線・井の頭線全車両に回生ブレーキを装備しているため、今後高い省エネ効果を期待できる駅への導入を進めていくとしている。

この他同社では、明大前駅、芦花公園駅などへの太陽光発電システム設置や、節水型車両洗浄装置を導入するなどといった環境への取り組みを進めている。