オートデスクと日本設計は9月8日、次世代BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の実現を目指しパートナーシップを結んだと発表した。両社は今後のパートナーシップでBIMを活用し、環境負荷が低く、オーナーとユーザー両方にとって価値の高い、高品質な建築、都市環境を提案しながら、グローバルに適応できる業務フローの開発を目指すという。

具体的には、オートデスクのBIMアプリケーションAutodesk Revit統合モデルデータを活用し、定量化・可視化できる技術を構築することで、設計の早い段階から環境負荷の低減と、建物の長寿命化の効果をわかりやすく提案できるようにする。また、Autodesk RevitとAutodesk 360をはじめとするクラウドテクノロジを利用した新しい業務フローを開発していく。

加えて、オートデスクのアプリケーションと、他社の維持管理やシミュレーションの専門アプリケーションとの連係を進め、コンサルティング・設計サービスを広範囲に拡大していくという。

両社は「これらの実行プランにより、従来の意匠的側面の強い「Visual BIM」から「Intgerated BIM」への進化を図ることで、設計手法や業務フローに大きな変革をもたらすと確信している」とコメント。この効果を具現化するためガイドラインやLOD(Level of detail/development)の標準化を進め、建設業界各社や行政教育・研究機関との連係を働きかけていくとのこと。

日本設計の千鳥義典 代表取締役社長(左)とオートデスクのアマー・ハンスパル 上級副社長