オランダに本社を置くジェムアルトは26日、同社が提供するモバイルNFCサービスがNTTドコモに採用されたことを発表した。

ジェムアルトはデジタルセキュリティ分野でICカードやアプリケーション、周辺機器、システム構築などを提供している世界的企業。日本国内の携帯電話各社が使用するUIMカードも同社より提供を受けており、2010年にはドコモと日本初となるLTE接続においても協業している。

今回提供されるサービスでは、モバイル決済やロイヤリテプログラム、電子チケットや入退出管理など様々な種類の非接触型サービスが利用可能となる。NFCの活用とデータ運用においては、最高レベルの利便性とセキュリティをサービスプロバイダに提供。また、拡張性や管理性の高さにより、将来的に提供されるサービスにも対応が可能だとしている。

同社南アジア地域および日本担当社長のMichael Au氏は日本の市場について「世界最大の非接触向けインフラストラクチャが整備されており、エンドユーザーは既に非接触型サービスの恩恵を享受するために自分の携帯電話をかざすことに慣れ親しんでいます」と述べ、今回提供される同社のモバイルNFCサービスが、すでにドコモが市場展開しているUpTeq LTE カード上に構築されているという。