アイデックインターナショナルは7月30日、検査または操作時に、レンズ本体を固定しながら、オートフォーカス、およびズームが可能な固定式オートフォーカスズームレンズ内蔵型CMOSカメラ「SAZ-01」を発表した。8月18日より発売する。

同製品は、内部の特殊機構によってレンズ本体が固定された状態でズームが可能。工業・医療用硬性内視鏡と接続した場合、レンズ画面を回さずにズームできる。また、一眼レフカメラ用のズームレンズを使用し、ズーミングするたびに視野方向の調整を行うといった、これまでの手間を省くことができ、検査の手間や時間が同じ操作を行う時と比べて約1/3に短縮できる。さらに、デジタル式の倍率調整で、数値的な設定が可能なため、検査時の再現性に優れている。サイズは51mm×75mm×124mm、重量は550g。レンズは光学12倍ズームレンズで、12倍デジタルズームにも対応する。また、1/4型CMOSセンサを搭載し、有効画素数は約82万画素となっている。

用途としては、パイプやボンベ、自動車部品内部を検査する工業用内視鏡や、人体に用いる医療用内視鏡、半導体製造装置や電子部品・マウンタなどのFA装置、TV顕微鏡など、細かく局面の多い検査が挙げられるとしている。

なお、価格はオープン価格で、参考価格が50万円(税抜き)となっている。同社では、初年度100台の売上を目指すとしている。

固定式オートフォーカスズームレンズ内蔵型CMOSカメラ「SAZ-01」

硬性内視鏡への装着例