ちひろ美術館・東京は、グラフィックデザイナーの佐藤卓がいわさきちひろを新たな視点からプロデュースする「はじめてみる、ちひろの世界。いわさきちひろ×佐藤 卓=展」を開催する。会期は8月6日~11月3日(月曜休館(祝休日は開館、翌平日休館)、8月10~20日は無休)、開館時間は10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)。入館料は大人800円(高校生以下は無料)。
同展は、「ロッテ キシリトールガム」や「明治おいしい牛乳」 などの商品デザインをはじめ、NHK Eテレの番組「デザインあ」のアートディレクションや総合指導などを手がけるグラフィックデザイナー・佐藤卓が、没後40年となった絵本作家・いわさきちひろの絵を、今の人たち、特に子どもたちに届くようプロデュースするもの。館内の4つの展示室には、ちひろのカットやスケッチ、未完の作品などふだん展示されることのない線画が出品されるほか、「ちひろ×佐藤卓の実験室」と題して、ちひろの描く子どもの絵と、そこから佐藤卓がインスパイアされたものとを特製の箱のなかに展示する。加えて、佐藤卓がちひろの描線をパターン化した作品なども展示されるということだ。
また、8月30日には関連イベントとして、佐藤卓のほか、照明デザイナーで同館副館長の面出薫、いわさきちひろの子息で同館常任顧問の松本猛が、ちひろの絵とデザインとの関わりについて話す「鼎談 佐藤卓 × 面出薫 × 松本猛 "ちひろとデザイン"を語る」が予定されている。参加費は1,000円で、定員は80名。事前予約制で、受付は7月30日より開始される。詳細は同館のWebページを参照してほしい。