東芝は7月22日、ステッピングモータ駆動用のデュアルユニポーラモータドライバIC「TB67S158」を発表した。

遊戯機器、家電、産業機器分野では、1台当たりに使用するモータ、およびモータドライバICの数が増加傾向にある。一方、セット全体の小型化・省スペース化が課題になっており、1つのドライバICで複数の役割を担うことが求められている。従来品の「TB67S149」は、1個のユニポーラモータ制御に特化していたが、同製品は、合計8チャネルのMOSFET出力を搭載しており、最大2個同時(デュアル)にユニポーラモータを制御することが可能。例えば、出力を定電圧制御にすることで、4チャネルで1つのモータを制御し、残りの4チャネルで他のデバイスを制御するなど機器の用途に合わせた使い方ができる。

なお、パッケージは、独自の高耐圧アナログプロセス(80V定格)を使ったモノリシック構造により、小型・高放熱を実現した表面実装型パッケージ(QFN)、およびフロー実装に対応したリード挿入型パッケージ(SDIP)で提供される。これらのラインナップにより、デバイス単体の省スペース化だけでなく、部品点数削減による機器の小型化にも貢献し、様々な用途に対応できるとしている。すでにサンプル出荷を開始しており、10月より量産を開始する予定。

QFNパッケージの「TB67S158」

SDIPパッケージの「TB67S158」