Talendは6月11日、Talendのデータ統合ツール製品が、米ClouderaのHadoopベースの統合ビッグデータソリューションの最新版「Cloudera Enterprise 5」の認定を取得したことを発表した。また、これを受けて、日本市場において、Talendは、Clouderaと技術およびマーケティング協業を開始し、幅広い企業におけるビッグデータプロジェクトの推進を支援するとした。

今回「Cloudera Enterprise 5」の認定製品となったのは、オープンソースの統合ツール「Talend Open Studio for Big Data」、商用製品「Talend Enterprise Big Data」、ならびにソリューションパッケージ「Talend Platform for Big Data」の3製品で、いずれも、Hadoop対応のビッグデータ統合製品として、YARNをサポートし、パフォーマンス最適化ツールなどを搭載している。

TalendのHadoop技術への取り組みは2つ。1つはデータストアとしてのHadoop基盤、もう1つは並列分散処理をするHadoop基盤だ。

データストアとしてのHadoop基盤での取り組みでは、Talendの統合ツールは、オープンソースモデルを採用し、大規模な開発コミュニティに支えられているため、500種類以上の接続コンポーネントを持ち、豊富なデータソースに対応可能で、特にClouderaのようなビッグデータプラットフォームへの対応が早いのが特長だ。また、既存のRDBからHadoopプラットホームへ、あるいはHadoopプラットホームからトランザクションシステムへと、Hadoopを一つのデータストア(データソース)として簡単に取り扱うことができる。

並列分散処理をするHadoop基盤での取り組みでは、Talendの統合ツールは、シンプルなGUIで統合コード(実行ジョブ)を生成することができる。この実行ジョブをHadoop上でネイティブに稼働させることができるため、センサーやスマートメータ―などが生成する膨大なデータでも、リアルタイムに統合処理することが可能だ。