米IBMは6月10日(米国時間)、「POWER8」プロセッサを搭載する「IBM Power Systems」サーバの出荷を開始した。同サーバは、OpenPOWER Foundationを通じ、ライセンスの取得およびオープンな開発が可能。

データセンター内のPOWER8搭載のPower Systems 写真:Jack Plunkett/Feature Photo Service for IBM

同サーバは、「IBM Power Systems S812L/S822L」「同 S822」「同 S814」「同 S824」4機種のラインアップとなっている。S822LはLinux専用マシンだが、それ以外の3機種はスケールアウト型コンピューティング環境向けに設計されており、Linux/AIX/IBM iなどの各種OSを実行できる。

新サーバはLinuxへの対応が強化されている。具体的には、Ubuntu Server、Ubuntu OpenStack、CanonicalのJujuクラウド・オーケストレーション・ツールの最新版を利用でき、「PowerKVM」が提供される。

「PowerKVM」は、Linuxベースの仮想化プラットフォームであるKVMの「Power Systems」互換バージョンで、Linuxを専用OSとするすべてのPOWER8システムに搭載される。