図研は5月27日、電気制御設計CAD「E3.series」が大手産業機械メーカーを中心に導入が増加していることに対応して、その導入・運用を支援するための専用ウェブサイトを開設すると発表した。

「E3.series」は、これまで手作業中心であった複雑な電気制御設計・製造プロセスの自動化・効率化に効果を発揮することが導入企業より評価されている。しかし、設計環境を構築し運用していくためには、部品ライブラリの整備や個々のユーザーの設計プロセスを最適化するためのカスタマイズなどの準備作業と専門的な支援も必要だ。

図研では部品ライブラリや開発支援ユーティリティなど、より短期間に設計環境を立上げて効率的な運用を行っていくために必要な様々な情報が入手可能な専用サイトを9月下旬にオープンする。専用サイトでは、部品データダウンロードの他、ユーザー同士による情報交換や図研のエンジニアによる運用支援情報の随時提供などを行うユーザーフォーラムも設置する予定だ。

また、電気制御設計プロセスを効率化するために部品ライブラリなど様々な情報提供を強化していく図研の取組みに対し、オムロンが同社製品の「E3.series」用の部品ライブラリを提供することを表明した。オムロンではこれまでも2DCAD、3DCAD用のデータを積極的に提供していたが、今後は電気系CAD用のライブラリ提供を推進する方針だ。その第一弾としてリレー、押しボタンスイッチ、電源、タイマ/カウンタ、PLC等同社製品の「E3.series」用のライブラリを登録・配信する予定だという。