日立ソリューションズは5月27日、ファイルサーバのアクセス権を管理するWebアプリケーションソフト「活文 File Server Access Controller」の提供を5月28日から開始すると発表した。

同商品は、企業の情報システム部門に代わり、現場のファイルサーバ利用者の中から選出した運用代行者が、Webブラウザ上でファイルサーバ内のフォルダへのアクセス権管理を行うことを可能とするもの。

現場運用者が、ブラウザの画面上から、フォルダへのアクセス権が与えられているグループに対して職場のメンバーの追加や削除を行うと、同商品はその結果をActive Directoryとファイルサーバに適切に反映する。

これにより、これまで情報システム部門に集中していたアクセス権管理を現場に移管でき、現場業務の速やかな遂行と情報システム部門の業務負担の軽減を支援する。

また、現場運用者がアクセス権の変更をタイムリーに行えるため、ファイルサーバの適切なアクセス権管理が可能となり、不正アクセスの未然防止を図る。

アクセス権管理を現場に移管

「活文 File Server Access Controller」の主な特長として、アクセス権管理の移管により、情報システム部門は現場のメンバー異動に伴うアクセス権の設定変更業務が不要となり、現場はタイムリーにアクセス権の設定が可能となる。

同商品は必要に応じて、Active Directoryおよびファイルサーバの設定や変更を行うため、ITの専門知識のない現場運用者でもアクセス権を管理でき、また、フォルダを限定した管理権限を現場運用者に割り当てることで、情報システム部門は全社ネットワークのセキュリティを確保できる。

そのほか、情報システム部門および現場運用者は、フォルダの一覧と各フォルダにアクセス可能なグループとそのメンバーを表示して確認可能。現場運用者が随時あるいは定期的なアクセス権の棚卸しを行うことで、メンバーの異動や退職などの際にも適切にセキュリティを確保する。

「活文 File Server Access Controller」(管理対象フォルダ:200まで)の価格は、月額3万円(税別)となっている。