DXの掛け声のもと、多くの企業がSaaSの導入やレガシーシステムの刷新を進めてきた。しかし、その結果として新たに浮上しているのが、システム間の分断による「データのサイロ化」という問題だ。複雑化する連携開発、属人化する運用保守……。情報システム部門は、依然として"つながらないシステム"の問題に日々向き合っている。
こうした現場の課題に対し、19年連続国内シェアNo.1(※)を誇るデータ連携ツール「ASTERIA Warp」は、どのような解決策を提供できるのか。プロダクトマネージャーの東海林 賢史氏に聞いた。
(※)テクノ・システム・リサーチ「2025年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB市場編」より(数量ベース)
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アステリア株式会社 プロダクトマーケティング部 ASTERIA Warp プロダクトマネージャー 東海林 賢史氏
華やかなAI活用の裏で、現場は運用に忙殺されている
「経営層からは『生成AIを活用せよ』と号令がかかる。しかし、企業の業務システムは"今日からAIに変えましょう"と簡単に切り替えられるものではありません」——東海林氏は、企業のIT現場が抱えるジレンマをこう指摘する。
企業の基幹業務を支えているのは、長年稼働しているERPやCRMだ。これらに加え、近年は部門ごとに導入された最新のSaaSが乱立し、社内システムは新旧混在の状態にある。結果として、深刻なデータのサイロ化が起きているのが現状だ。
「それぞれのシステムは便利でも、相互につながっていないため業務が分断されてしまう。その穴埋めとして、情シスや現場の方々が『あるシステムからCSVデータを吐き出し、表計算ソフトで加工して、別のシステムに手入力する』といったアナログな作業に追われています」(東海林氏)
さらに東海林氏は、このデータの分断が、AI活用の障壁にもなっていると指摘する。AIの精度を左右するのは、学習・推論に用いるデータの鮮度と品質だ。さまざまなシステムから必要なデータを正しいタイミングで正しい形式で集約・変換できる仕組みがなければ、いくら優れたAIモデルを導入しても十分な効果は得られない。華やかなDXやAI活用の裏側で、現場は泥臭い"つなぐ作業"に忙殺されているのだ。だからこそ、社内外に散在するデータをAIで扱える状態(AI-Ready)に整え、必要なときに滞りなく流せる基盤が欠かせない。
もちろん、多くの企業がこの断絶を放置しているわけではない。API連携によるシステム間接続に取り組む企業もあるが、連携先が増えるほど新たな問題が顕在化する。
「1つや2つの連携なら個別開発でも回せます。しかし10個、20個と増えていくとプログラムがスパゲッティ化し、『あのコードを書いた担当者がいないと直せない』という属人化が起きる。担当者の退職とともにシステムがブラックボックス化するケースも珍しくありません」(東海林氏)
なぜ19年も選ばれ続けるのか? ASTERIA Warpが持つ3つの強み
こうした背景のもと、システム間のハブとなるデータ連携基盤(EAI/ESB)の導入が進んでいる。なかでも、ASTERIA Warpは、導入社数10,000社以上、19年連続でEAI/ESB市場シェアNo.1を獲得してきた実績を持つ。
なぜ、これほど長く選ばれ続けているのか。ASTERIA Warpの強みは大きく3つに集約される。
1. 100種類以上のアダプターによる豊富な接続先
ASTERIA Warpは、100種類以上のシステムやサービスとの連携に対応するアダプターを備えている。データベース、クラウドストレージ、ERP、CRM、会計・人事系SaaSからSNS、AI/OCRまで、企業が利用する主要なカテゴリを幅広くカバーする。
直近のアップデートでは、主要な生成AIサービスと連携する「生成AIアダプター」もリリースされた。アイコンを1つ配置するだけで、AIにデータを渡して処理結果を受け取るという操作がAPIの知識なしに実現できる。
「社内に散在するデータをASTERIA Warpが集約し、AIへ渡し続けるパイプラインとなることで、実用的なAI活用が可能になります。長年培った"つなぐ技術"を進化させ、AI時代にも対応できる基盤を提供し続けています」(東海林氏)
また、OpenAPI仕様に準拠したAPI定義ファイルを読み込むことで、接続設定やデータフォーマットの設定を自動化できる機能も追加された。「APIの仕様書を確認して設定項目を1つずつ入力するという手間が大幅に軽減されます」と東海林氏は説明する。
2. ノーコードで"業務目線"の開発体験
ASTERIA Warpの最大の特徴は、アイコンをドラッグ&ドロップで並べて矢印でつなぐだけで、データ連携の処理フローを構築できるノーコード開発環境だ。競合製品にも類似のGUI開発環境はあるが、東海林氏はその"粒度の違い"を強調する。
「データ連携ツールは、同じノーコードでも"どの粒度で部品化しているか"で作り方が変わります。細かな部品を積み上げる設計だと、例外処理や分岐の表現が増えてフローが複雑になりがちです。ASTERIA Warpは、業務の流れを意識した部品を用意しているため、処理の全体像を保ったまま組み立てやすい。結果として、作った後の見直しや変更にも対応しやすくなります」(東海林氏)
こうした部品集約度の高さは、開発工数の削減だけでなく、フローの視認性向上にも直結する。実際に複数の競合製品を使った経験のあるユーザーやパートナーからも、「ASTERIA Warpは使いやすい」という声が寄せられているという。
3. システムだけでなく、"人"もつなぐコミュニティ
アステリアでは創業以来「つなぐ」をコンセプトに掲げ、システム間の連携はもちろん、ユーザー同士のつながりも支援してきた。ASTERIA Warpの"広い意味での魅力"として東海林氏が挙げるのが、ユーザーコミュニティの存在だ。「ASTERIA Warp User Group(AUG)」として運営されるオンライン・オフライン双方のコミュニティでは、ユーザー同士の活発な情報交換が日常的に行われている。
1,000名以上が登録するオンラインコミュニティ「Asteria Park」では、初心者の質問にベテランユーザーが回答するなど、助け合いの文化が根付いている。また、オンライン配信での勉強会も定期的に開催されており、場所を問わず参加しやすい。さらにオフラインでは、年に1回の大型イベント「DevFes」のほか、東京・大阪などで月1回ペースの勉強会や相談会が開催されている。
「ユーザーコミュニティの存在があるからASTERIA Warpを選んだと言ってくださるお客さまもいます。また、コミュニティのなかからいただいた『こんな困りごとがある』という声をきっかけに、同じ課題を持つユーザー同士のディスカッションの場を設けることもあります」(東海林氏)
また、東海林氏は「お客さまからいただいた声は、製品の改善に生かすようにしています。毎回のリリースで、いくつかの新機能はお客さまの声をもとに搭載しています」とも明かす。ユーザーの声で製品が進化するサイクルと、相談できる仲間がいる安心感こそが、ASTERIA Warpが長く愛され続けている理由だろう。
なお、開発・サポートともに国内で完結する体制や、日本語マニュアルの充実も、特に非エンジニアの担当者にとっては見逃せないポイントだ。
製造・物流・飲食——業種を問わず広がるASTERIA Warpの活用
ASTERIA Warpは、データ連携基盤のほか、業務自動化やクラウド連携、マスターデータ管理など、幅広い用途で活用されている。ここでは、異なる業種・規模の企業における3つの導入事例を紹介する。
Case 1. 鴻池運輸:3種類のETLツールを統合し、属人化を解消
物流大手の鴻池運輸では、会計システムを中心に3種類のETLツールを使い分けていたが、ツールごとに担当者が異なり、引き継ぎが困難な属人化が深刻な課題となっていた。1つのツールの保守切れを機にASTERIA Warpへ統合したことで、約300本の連携フローが安定稼働。IBM i(AS/400)やTableau、Salesforce、ServiceNowなど多様なシステムとの連携を一元管理できるようになり、開発・ライセンスコストの大幅な削減も実現した。Case 2. 三菱重工パワーインダストリー:SAP×kintone×Boxの連携で管理業務を標準化
三菱重工グループの三菱重工パワーインダストリーでは、事業の統廃合に伴いシステムが乱立しデータが散在するなか、電子帳簿保存法への対応も求められていた。同社はASTERIA Warpをハブとして導入し、SAPやkintone、Box、楽楽精算などの複数システムを連携。不適合対策費の管理と電帳法対応の文書保管という2つの異なる用途を1つの基盤で実現し、年間2400時間超の工数削減につなげた。Case 3. 壱番屋:棚卸業務の自動化で月180時間を削減、働き方改革にも貢献
「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋では、基幹システム(OBIC7)からkintoneやExcelへのデータ連携にASTERIA Warpを活用。全国約120の直営店舗で、1店舗あたり月2時間かかっていた棚卸データ作成を約30分に短縮した。さらに、工場の入出荷データ作成を自動化したことで、休日のシフト対応が不要になるなど、働き方改革にもつながった。いずれの事例にも共通するのは、ASTERIA Warpがデータ連携の標準化を実現するハブとして機能している点だ。個別開発によるスパゲッティ状の連携を整理し、運用の属人化を解消するとともに、新たなシステム追加や要件変更にも柔軟に対応できる基盤を提供している。
なかには、レガシーシステムの刷新にあたり、業務処理のロジックそのものをASTERIA Warpで再構築したという事例もあるという。「"つなぐツール"としてだけでなく、アイデア次第で活用の幅はさらに広がります」と東海林氏は語る。
スモールスタートから始めるデータ連携
ASTERIA Warpは月額3万円のエントリープランから、大規模連携向けのEnterprise Editionまで幅広いラインナップを揃えている。サブスクリプション、標準ライセンス、iPaaSの3つの提供形態から選択でき、企業の規模や用途に応じた導入が可能だ。
「最初はちょっとした業務自動化からスモールスタートしていただき、そこから用途を広げてエディションを上げ、いつの間にかデータ連携基盤になっているというパターンも多いです」と東海林氏は話す。
最後に、東海林氏は全国の情報システム担当者へ向けて次のようなメッセージを送った。
「IT環境がどれだけ複雑になっても、業務をスムーズに回すためには、信頼できるデータが必要なタイミングで流れていることが不可欠です。AI活用が当たり前になりつつある今、データが分断されたままでは十分な効果を得にくくなります。ASTERIA Warpは、データを変換しながらさまざまなシステムをつなぐことに特化し、20年以上信頼を積み重ねてきた製品です。社内外に散在するデータをAIで扱える状態(AI-Ready)に整え、必要なときに届ける基盤としても活用できます。対象業務を絞ったスモールスタートから始めて成長させていける仕組みになっていますので、ぜひ一度、体験セミナーや無償評価版で触れてみてください」(東海林氏)
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