三菱電機は5月23日、JAXAから主契約者に選定され2009年から着手してきた陸域観測技術衛星2号(ALOS-2:Advanced Land Observing Satellite-2、以下「だいち2号」)の開発を完了したと発表した。
だいち2号は、2006年から2011年まで運用された「だいち」の後継機として、災害状況把握、国土保全管理、資源探査、森林監視など幅広い分野への貢献を目的とする地球観測衛星。世界最高水準のLバンド合成開口レーダーの搭載により、高分解能かつ広域なレーダー画像取得ができ、観測性能において「だいち」から改善が図られている。
同社は、衛星システム・観測センサーの開発・製造に加え、衛星データの処理などを含めた地上での管制運用システムもあわせて開発・製造を進めてきた。
「だいち2号」は5月24日に種子島宇宙センターより打ち上げられる予定で、同社は今後、JAXAの運用に向けた衛星システム、観測センサーの機能確認などの準備支援を行う。