トレンドマイクロは5月20日、世界のセキュリティ動向を分析した報告書「2014年第1四半期セキュリティラウンドアップ」を公開した。

報告書によると、2014年第1四半期は、POSシステムを狙う攻撃が増加した。サイバー犯罪者は不正プログラムを用いて、POS端末内にある暗号化前のクレジットカード情報などを盗み出すという。

2013年は、POS端末に感染する不正プログラムが22件検出されたが、2014年は第1四半期だけで156件検出されている。

POSシステムを標的にする不正プログラムの検出台数(発表資料より)

また2014年第1四半期は、日本語で脅迫する身代金型ウイルス(ランサムウェア)がはじめて確認されたという。ランサムウェアは、PCをロックして、ロックを解除する代わりに金銭を要求するタイプの不正プログラム。2014年第1四半期に確認されたランサムウェアの日本語は稚拙だが、今後、精巧な日本語を用いたものが出てくる可能性があり、同社は注意を呼びかけている。

2014年第1四半期に確認された日本語のランサムウェア

報告書の全文は同社のWebサイト(PDF)で閲覧できる。