AppleやSamsungなど、大手ITベンダーによる特許訴訟の話題に事欠かないが、米国だけで2013年、6,092件の特許訴訟が提訴されたという。件数は増加傾向にあり、2012年と比べて12.5%増、2008年と比較すると2倍以上に増えているそうだ。2013年に提訴された件数が最も多かった企業は米Apple、次いで米Amazon.com、米AT&Tとなった。

法務サービスの米Lex Machinaが5月13日に発表したところ、2013年、米国で一審の場所となる地区裁判所に提出された訴訟件数は6,092件だった。最も提訴された数が多かったのはAppleで59件、Amazonは2番目に多く50件、AT&Tは45件だった。このほか、上位には米Google、米Dell、台湾HTC、韓国Samsung、米Microsoft、韓国LG、米Hewlett-Packard(HP)などが名を連ねているという。

原告となっているのは、製品やサービスなどの主事業を持たずに特許から収益を得ることを事業とする「パテントトロール」と言われる企業だ。

最も多かったMelvino Technologies、ArrivalStarの2社は共に137件、3位のWyncommは131件を提訴した。企業では、スウェーデンEricsson、Motorola Mobility(Google)、Appleなどが多かったという。

米国での特許訴訟件数、2005年から2013年までの推移 資料:Lex Machina