米Microsoftは5月2日(米国時間)、米フロリダ州マイアミに米国初の「Microsoft Innovation Center(MIC)」を開設すると発表した。同センターは最新の技術やツールを備え、学生、ベンチャー企業、地元コミュニティの技術養成を支援するもので、今後米国の他の地域にも設けるとしている。

Microsoft Innovation Center(MIC)は都市部のイノベーションを加速するMicrosoftの取り組みである「Microsoft CityNext」イニシアティブの下で展開する技術支援センター。

すでにベルギー、ギリシャ、ボツワナ、中国、ブラジルなど米国外で展開しており、高度な技術者の養成を通じて雇用を促進するほか、地元のさまざまな企業や団体とのコラボレーションの場としての役割も持つ。今回のマイアミは米国では初めてのMICとなり、今後ラテンアメリカ地区の中心的存在と位置付けられる。

MICは学生、ベンチャー企業、政府、地元コミュニティと大きく4つのターゲット利用者を想定している。例えば、学生やベンチャー企業に対しては専門のコースやカリキュラムを用意し、専門家から最新の技術を学んだり、自由に質問したりといったことができるという。ベンチャー企業は学習のほか、ネットワークの場としても利用でき、同社のベンチャー支援プログラム「Microsoft BizSpark」のメンバーとなることでソフトウェア、開発ツール、サービス、サポートなどの支援を得られるという。政府向けには、スキルの高い技術者へのアクセスを提供し、雇用創出に役立つとしている。

国内には「マイクロソフト 大手町テクノロジーセンター」が開設されている