伊藤忠商事株は4月24日、4月21日付の伊藤忠商事労働組合との労使合意に基づき、5月1日より朝型勤務制度を正式に導入すると発表した。

同社は社員の健康管理や効率的業務推進の観点から残業削減に努めてきたが、さらなる残業削減を図るため、2013年10月から2014年3月にかけ朝型勤務のトライアルを開始した。

トライアル期間中の仕組みとしては、「深夜勤務の禁止、20:00-22:00勤務の原則禁止」(20:00以降勤務が必要な場合は事前申請のうえ、認める)、「早朝勤務時間(5:00から8:00)は、インセンティブとして、深夜勤務と同様の割増賃金を支給」「健康管理の観点から8:00前に始業した社員に対し、軽食を支給」があり、5月1日以降も継続される。

トライアル期間中、入退館状況(昨年度同時期比)は、20時以降退館が退館者全体の約30%から約7%に、22時以降退館が約10%からほぼ0名(事前・突発申請者数名のみ)に、8時以前入館が入館者全体の約20%から約34%となった。

月平均の時間外勤務時間実績(昨年度同時期比)は、総合職が49時間11分から45時間20分と約4時間減(延べ約2,300時間減)、事務職が27時間3分から25時間5分と約2時間減(延べ約1,050時間減)となった。