富士電機は4月9日、船舶向け排ガス浄化装置を発売することを発表した。発売時期はオープンループ式が2014年10月、クローズドループ式が2015年4月だ。
現在、世界で船齢20年未満の船舶が40,000台運航している。また、年間2,000台が新たに建造され、環境保護の観点から、同分野での排ガス規制強化が進められている。
国際海事機関(IMO)は、大気汚染原因物質の一つである硫黄酸化物(SOx)の排出量抑制に向け、船舶燃料の硫黄分濃度の上限を、欧州のバルト海・北海・英仏海峡、北米の太平洋・大西洋沿岸海域では2015年に0.1%(現在1.0%)、その他の海域では2020年もしくは2025年に0.5%(現在3.5%)にすると定めている。
富士電機の排ガス浄化装置は、0.1%規制を達成した上での、コンパクト設計が特長だ。富士電機では、排ガス浄化装置の市場規模を2017年に約500億円と推計し、同年に20%のシェア獲得を目指していく。